- サナ通信
- 2014.12.04
サナ通信 Vol.8 年末年始の放流水pH低下
年末年始の放流水pH低下
《冬季休みは曝気槽や放流水のpH低下に至る危険性が大です》
年末年始の休み中に曝気槽pH、放流水のpHが低下する事があります。ひどいとpH3以下になることもあります。もちろんこれでは放流規制値から逸脱してしまいますし、 曝気槽では活性汚泥の適正環境も逸脱することとなり処理不全に陥ります。
どうしてpHが低下するの
曝気槽で硝化が起こることでpHが低下します。
1.曝気槽で硝化が起こることでpHが低下します
硝化工程においてアンモニア性窒素の亜硝酸化の工程でpHが低下します。硝化とは、排水として流入したタンパク質やアミノ酸から生じたアンモニア性窒素や排水中にもともと含まれるアンモニア性窒素が、活性汚泥中の硝化菌無機栄養細菌、絶対好気性菌により亜硝酸性窒素を経由して硝酸性窒素まで酸化されることをいいます。
どうして年末年始は起こりやすいの?
2.排水量減少と水温低下が原因となります。
年末年始の休みに入り曝気槽に流入する排水がなくなったり、減ったりすることで曝気槽の滞留時間が長くなり、通常時より硝化が進むためです。また 冬季は曝気槽水温が低下することで酸素溶解効率が上昇します。その結果、曝気槽溶存酸素が高くなり、硝化が進み易い環境となります。
対策はあるの?
3.あります。pH低下の直接の原因となる硝化の抑制が可能です。
硝化抑制剤『SANA-ズーミー』により硝化を抑制することでpHの低下を予防できます。
硝化抑制剤『SANA-ズーミー』のご紹介
- 硝化菌の活動を阻害します。硝化に対してのみ働くのでBODの酸化分解は阻害しません
- 1日あたりの平均的な添加量は曝気槽容に対しわずか20mg/L(曝気槽100tあたり2L)
添加が困難な日は前日に翌日以降分をまとめて添加してください。液体なので点滴添加も可能 - 悪臭の発生を軽減する方法をアドバイスいたします
サナでは問題や心配を抱えられたお客様に安心をお届けするため、現場経験豊富なスタッフと各種対応剤をスタンバイしております。お気軽にご連絡ください。電話でのご相談、現場調査など、親身に対応させていただきます。