- サナ通信
- 2014.08.25
サナ通信 Vol.7 油脂対策のすすめ!
油脂対策のすすめ!
《冬季に向けて製造品目が替わる食品工場様必見です》
食品産業においては夏季のあっさりした食品の製造が、冬季に向けてこってりした食品に替わり、油が多い原料の使用や製造に油を多く使用するなど排水処理施設に流入する油脂が増してくる傾向があります。
曝気槽に流入する油脂が増すとどうなるの?
1.曝気槽の異常発泡原因となります。
流入油脂が放線菌の温床となり異常発泡を起します。曝気槽が発泡すると曝気送風量を減らさざるを得なくなり、その結果処理水質不良から抜け出せないコントロール不能に陥ります。
2.曝気槽汚泥が軽くなり沈降不良の原因となります。
活性汚泥フロックが水より軽い油を吸着する事でフロック比重が軽くなり沈殿槽の汚泥界面が高くなり、場合によっては汚泥流出にいたります。
3.過曝気汚泥または未処理になりやすくコントロールが難しくなります。
油脂は生物分解に時間がかかることから排水成分の分解スピードのバラつきが顕著になります。
⇨汚泥は油脂の吸着分解が追い付かなくなり、汚泥に吸着されない油脂が発生します。
⇨処理最終段では油脂分は未分解で残留しているのに汚泥は昜分解性BOD不足となり、微細フロックの発生や沈殿槽表面に油膜が現れる状態にいたります。
硝化工程においてアンモニア性窒素の亜硝酸化の工程でpHが低下します。硝化とは、排水として流入したタンパク質やアミノ酸から生じたアンモニア性窒素や排水中にもともと含まれるアンモニア性窒素が、活性汚泥中の硝化菌無機栄養細菌、絶対好気性菌により亜硝酸性窒素を経由して硝酸性窒素まで酸化されることをいいます。
油脂の前処理剤『SANA-油・トール』のご紹介
生物分解と化学分解により油脂をW分解!
- W分解された油脂は分解され易い形状となっているので後段の曝気槽で速やかに処理されます
- 使用場所は調整槽です。調整槽の原水に添加することで調整槽が油脂の前処理槽になります
- 標準添加量は原水量のわずか10~30mg/L。曝気槽汚泥が抱えるn-Hexが減少します
- 悪臭の発生を軽減する方法をアドバイスいたします
サナでは問題や心配を抱えられたお客様に安心をお届けするため、現場経験豊富なスタッフと各種対応剤をスタンバイしております。お気軽にご連絡ください。電話でのご相談、現場調査など、親身に対応させていただきます。