- サナ通信
- 2014.01.22
サナ通信 Vol.3 沈殿槽での汚泥塊浮上対策!
沈殿槽での汚泥塊浮上対策!
《汚泥塊浮上はおおまかに分けて2つの原因があります》
沈殿槽での汚泥塊浮上やスカムの発生は見た目の悪さだけではなく、処理水への汚泥の流出はもちろんのこと、浮上汚泥が腐敗して悪臭を発生させ近隣からの苦情など二次的な問題が発生することがあります。
沈殿槽でこのような経験はございませんか?
汚泥の塊が浮かぶ。スカムが張る。汚泥がふわふわと舞い上がってくる。
⇒沈殿槽で脱窒現象が起こっている可能性があります。
⇒または沈殿槽底部で汚泥腐敗にいたっている可能性があります。
発生してしまったら!
1.脱窒現象によるものか腐敗によるものかを判断しましょう。
- 脱窒の場合→一般的に沈殿槽処理水に硝酸や亜硝酸が検出され、このときの処理水はきれいです。
- 腐敗の場合→一般的に浮上する場所が沈殿槽の隅であったり、浮上汚泥からは下水臭がします。
(腐敗による浮上汚泥は黒色化していることがあり、これで見分ける方法もありますが、鉄分など硫化水素と反応して黒色化するものが含まれていない汚泥は腐敗しても黒色化しません)
2.脱窒が原因であり、これが進行している場合。
- 脱窒原因の硝酸生成を抑制するため硝化抑制剤『サナ・ズーミー』の添加をおすすめいたします
- 沈殿槽から曝気槽への返送汚泥流量を増しましょう
- 曝気槽前半の酸素供給量を減じて、後半はそのままか増加させましょう
- 間欠運転を組み込み、曝気槽で故意に脱窒させ、沈殿槽で起こる量を減らす方法もあります
- 回分式の場合は放流時間後の曝気停止待機時間を長めに取りましょう
3.腐敗原因の場合。
- 沈殿槽から処理水の放流が無い時に定期的に沈殿槽の撹拌を行いましょう(エアー撹拌など)
- 処理水が濁り下水臭がする場合は曝気槽の供給酸素量を増しましょう
- 長期休みには沈殿槽を空にして堆積を清掃すると共にスクレーパーの整備を行いましょう
サナでは問題や心配を抱えられたお客様に安心をお届けするため、現場経験豊富なスタッフと各種対応剤をスタンバイしております。お気軽にご連絡ください。電話でのご相談、現場調査など、親身に対応させていただきます。