- サナ通信
- 2019.06.14
サナ通信 Vol.20 窒素処理でお困りの方へ
窒素処理でお困りの方へ
窒素処理がうまくいかない...それは硝化に問題あり?脱窒に問題あり?
大豆加工工場や食肉加工工場、レンダリング工場など、たんぱく質系排水処理の問題の一つ、『窒素処理』。処理水の窒素が①アンモニウム体窒素➁亜硝酸体窒素③硝酸体窒素④有機体窒素のどの形で残存しているかによって、改善方法も変わってきます。今回はそんな窒素処理でのトラブルについて考えていきたいと思います。
『原因を絞り込もう!』
1.アンモニウム体窒素の形で残存する
硝化が進んでおらず、処理水にアンモニアが残っている状態。
その原因とは!
硝化はBOD処理が100mg/lを切ったあたりから始まります。
- BOD処理不全
- 硝化菌量不足
- DO不足
- 硝化時間不足
- etc
2.亜硝酸体窒素の形で残存する
亜硝酸体窒素から硝酸体窒素への硝化が行われていない状態。
その原因とは!
アンモニウムの硝酸化には窒素量の4.57倍の酸素が必要となる為、酸素供給は重要です。
- 同様の原因が挙げられます。
3.硝酸体窒素の形で残存する
硝酸体窒素まで硝化はされていますが、脱窒環境が整わず脱窒に至っていない状態。
その原因とは!
- 脱窒槽が還元環境になっていない
- 水素供与体量不足
- 脱窒時間不足
- etc
5.有機体窒素の形で残存する
アンモニア・亜硝酸・硝酸体窒素の残留は少なく、有機体窒素が多く残存している状態。
その原因とは!
- 生分解されにくい組成である
- 2)処理水のSSの有機態窒素がカウントされている
- etc
対応策はあります!
- 硝化菌・脱窒菌を養うシーディングとその管理
- 栄養添加による脱窒機能の向上
- 運転方法の見極め
- etc
窒素処理が上手くいかないといっても原因はさまざまです。まずは現状の把握を行い、その施設に合った対処方法を提案させていただきます。運転管理のアドバイスをはじめ、水処理トラブルの薬剤提案まで幅広い対応が可能です。現場スタッフがご相談、現場調査、汚泥分析など無料にて対応させていただきますので、お気軽にご連絡ください。