- サナ通信
- 2016.05.09
サナ通信 Vol.12 活性汚泥が曝気槽で消費する酸素とは
活性汚泥が曝気槽で消費する酸素とは
曝気槽で活性汚泥に消費される酸素はいったいどんな構成になっているのでしょうか?あらためて曝気槽の中の酸素の行方に思いをめぐらせてみましょう。
曝気槽で活性汚泥に消費される酸素は主に3種類に分けられます。
- 有機物分解
- 内生呼吸
- 硝酸化(窒素の酸化) これらの和が曝気槽で消費される酸素量となります。それぞれの内訳を見てみましょう。
- 曝気風量が冬期と同じままになっていませんか?水温が上がると酸素溶解効率が低下します
- MLVSSが高過ぎる状態になっていませんか?
1.有機物の分解
除去されるBODのうち、新しい細胞の合成に必要なエネルギーを供給する為に必要な酸素量であらわされます。
有機物分解に消費される酸素量(kgO2/日)=a×除去BOD量(kg/日)
〈系数;a=0.35~0.70kgO2/kgBOD・日〉
2.活性汚泥の内生呼吸
MLVSS(活性汚泥中の有機物濃度・生物量の目安)の内生呼吸量であらわされます。
内生呼吸に消費される酸素量(kgO2/日)=b×MLVSS量(kg)
〈系数;b=0.01~0.08kgO2/kgMLVSS・日〉
3.硝酸化
硝酸化されるNH4-N1gあたり4.6gの酸素が消費されます。
硝酸化に消費される酸素量(kgO2/日)=4.6×NH4-N(kg/日)
夏期の曝気槽DO不足のチェックポイント
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