某し尿処理場排水処理施設
し尿処理場での脱窒不良、立ち上げ事例
- 排水対策
施設概要
現状
- 種汚泥を用いた立ち上げを行うが、発泡や汚泥解体により汚泥が流出、MLSS値減少
- 低BODの環境下につき、硝化反応は進むが脱窒槽が機能せず、処理水窒素値が規制値オーバー
- 硝化脱窒工程の改善の為、適性MLSS値までの汚泥生成が必要な状況
- 流入量
- 約200m3/日
- 硝化槽容積
- 210m3×2(計420m3)
- 脱窒槽
- 160m3
- 再曝気槽
- 40m3
対策
BOD源補給バイオ製剤『SANA-BASE5』を硝化槽に添加し、適正MLSS値迄の汚泥量増加を目指し、硝化・脱窒といった窒素処理の安定化を図る。
投入量
BOD源補給バイオ製剤『SANA-BASE5』
- 硝化槽容積に対して100ppm/日×7日間
- 420m3×100ppm≒40㎏/日
- 40㎏×7日間=280kg
結果
対策後の硝化槽汚泥の顕微鏡観察写真
投入直後
投入24時間後
投入5日後
『SANA-BASE5』投入直後及び投入24時間後から、細かいフロックができはじめ、投入5日目には、圧密性のあるフロックが増加するとともに、良性の指標生物をはじめとした生物が多く確認できるようになったことが分かる。
対策後の脱窒槽ORP数値
対策前は、+に傾いていたORP値が対策1週間後に脱窒槽での適正値となる-200mVまで改善している事が分かる。
脱窒槽出口水NH4、NO3パックテスト結果
- 対策開始前は、硝化反応が確認できるが、汚泥量が少ないことからアンモニウム態窒素でも残留しており、脱窒も鈍化していることが分かる
- 対策1週間後では、NH4の数値から硝化反応が進み、NO3の数値から、脱窒が進んでいることが確認できる
注釈
- 流入水基質、設備状況による処理能力や、運転方法操作変更の有無で効果は異なります。
- 季節毎の水温による処理能力変化、製造品目の変更等によっても、効果は異なります。
※施設状況、流入水基質を把握した上で、各排水処理場毎の最善なご提案をいたします。ご提案における水質分析、顕微鏡観察など、無償にて実施しています。お気軽にご相談ください。
導入製品
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