糸状性細菌TYPE0041出現時の対策事例
- 排水対策
施設概要
※前処理で、加圧浮上装置使用
流入量:500㎥/日
曝気槽容積:800㎥
加圧浮上装置使用時
流入BOD値:600mg/L
流入n-ヘキサン値:20mg/L
お困りごと
加圧浮上装置の不調があり、曝気槽内にSS分の流入多、糸状性細菌TYPE0041増殖による沈降不良。
糸状性細菌TYPE0041とは
- 低負荷時に出現する
- 太く、糸状体が長くなる為、沈降時に抵抗を受けやすく、キャリーオーバー(沈降不良)を伴うバルキング(汚泥流出)が生ずる
糸状性細菌TYPE0041対策
基礎栄養バランス調整バイオ製剤を投入することで、フロック圧密性と沈降が良好になりました。
- 導入製品
- SANA-BASE5
- 推奨投入量
- 曝気槽容積に対して10ppm/日(800㎥×10ppm×14日間≒112㎏/日)
水質分析結果
対策開始前
分析項目 | 最終曝気槽水 |
---|---|
pH | 7 |
n-ヘキサン(mg/L) | 87 |
MLSS(mg/L) | 6300 |
MLVSS(mg/L) | 5900 |
- 汚泥内n-ヘキサン値1.3% ※1%未満が標準値
- 加圧浮上装置の一時的不調があった可能性が高い
対策2週間後
分析項目 | 最終曝気槽水 |
---|---|
pH | 7.3 |
n-ヘキサン(mg/L) | 11 |
MLSS(mg/L) | 6700 |
MLVSS(mg/L) | 6000 |
- 汚泥内n-ヘキサン値0.16% ※1%未満が標準値
対策4週間後
分析項目 | 最終曝気槽水 |
---|---|
pH | 6.9 |
n-ヘキサン(mg/L) | 6 |
MLSS(mg/L) | 6700 |
MLVSS(mg/L) | 5600 |
- 汚泥内n-ヘキサン値0.08% ※1%未満が標準値
注釈
- 流入水基質、設備状況による処理能力や、運転方法操作変更の有無で効果は異なります。
- 季節毎の水温による処理能力変化、製造品目の変更等によっても、効果は異なります。
※施設状況、流入水基質を把握した上で、各排水処理場毎の最善な提案をいたします。
水質分析、顕微鏡観察等、無償にて行いますので、お気軽にご相談ください。
導入製品
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