食肉加工工場様
汚泥減容・産廃代削減事例
工場施設を有効活用し、産廃費用を削減するご提案をしました。
- 排水対策
施設概要と考察
大規模施設への全量流入時、施設計算式
施設計算
BOD量kg/day | SS量 kg/day | MLSS量 kg | BOD容積負荷 kg/m3 | BOD・MLSS負荷 kg・kg/day | 曝気槽滞留時間 | 沈殿槽滞留時間 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小施設 | 20.8 | 32.4 | 2406.9 | 0.06 | 0.01 | 101.7 | 18 |
大施設 | 68 | 48.8 | 3344.8 | 0.15 | 0.02 | 67.8 | 9 |
大施設のみ使用 | 88.8 | 81.2 | 3344.8 | 0.19 | 0.026 | 45.2 | 6 |
- BOD容積負荷は、0.3~0.8kg/m3が標準値とされており、標準値を下回っている
- BOD・MLSS負荷は、0.2~0.4kg・kg/dayが、標準活性汚泥法の標準値とされており、標準値を下回っている
- 曝気槽滞留時間は、標準活性汚泥法で、8~12時間が標準とされており、充分な分解時間が確保できると考えられる
- 沈殿槽滞留時間は、標準活性汚泥法で3時間以上が推奨とされており、充分沈降時間が確保できる
上記、計算式より大規模施設のみでの処理は可能と判断できます。
流入BODに対して、流入SS量が非常に多い事から、分解されていない状態でMLSSとして滞留し、汚泥濃度上昇となる可能性が高い原水基質であることが分かります。
メリット
大施設のみ使用時の汚泥発生
計算式:汚泥発生(kg)=(除去BOD(kg)×0.3(除去転換率))+(除去SS(kg)×0.99(汚泥転換率99%))
107.028=(88.8×0.3)+(81.2×0.99)
- 上記計算式より、MLSS量(kg/日)は107kg程度、日々上昇すると考えられます。
- MLSS値に換算すると、236mg/Lとなります。
引抜汚泥量 大施設沈殿汚泥を14,000ppmと仮定し算出
7642.8kg=107kg÷1.4%
- 7.6t/日の余剰汚泥を小施設に移送。
- 沈殿槽での沈殿した汚泥濃度(MLSS値)は、良好に管理されている場合、曝気槽MLSS値のおおよそ2倍濃度。
- 7.6t/日返送することで、大規模施設のMLSS値は一定に保たれる。
小規模施設にて、分解されていなかったSS分がBODとしてバクテリアによる分解がおこなえた場合
計算式:汚泥発生量(kg)=SS量(kg)×汚泥転換率30%
24.3=81.2×0.3
- 81.2kg分のSSは、24.3kg分のMLSSへと汚泥転換されることが期待できる
- 81.2kgをMLSS値換算:239mg/L
- 24.3kgをMLSS値換算:71mg/L
- 81.2-24.3=56.9kgをMLSS値換算:167mg/L
小施設を自己酸化施設とした場合の汚泥減容試算
MLSS:14000ppm 自己酸化率3%で算出
計算式:汚泥減容量(kg)=MLSS量×自己酸化率(3%)
3.1=106.4×0.03
- MLSS量(106.4kg)=MLSS値(14,000mg/L)×7.6m3
- 3.1kgをMLSS値換算:9mg/L
- 大規模施設での汚泥生成量
MLSS量(kg/日)107kg程度、MLSS値換算236mg/L - 小規模施設での汚泥減容
MLSS量(kg/日)60kg程度、MLSS値換算177mg/L
低減率は、75%となり、産廃費用削減の効果が見込めると考えられます。
対策
①小規模施設では、分解促進の為、油脂分解菌配合微生物活性剤「SANA-WN-EX」の投入をおすすめします。
②小規模施設では、汚泥引抜前の沈降性向上による効率的な搬出の為、弊社多種ミネラル分配合微生物活性剤「SANA-BASE-7」を引抜10日前より投入する事をおすすめします。
産廃費用削減額の試算
・現状の汚泥引抜による産廃費用
約26万/月×12か月=約312万/年
③汚泥減容による削減期待額
約312万/年×0.75(75%)=約234万/年
サナ製品添加量を含めての試算
①サナ製品による分解促進
②フロック形成向上による効率的な汚泥引抜
③汚泥減容
により大幅な産廃費用削減が見込めます。
注釈
- 運転変更から、安定した状態となるまで、時間を要する可能性があります。
- 全面的にサポートさせていただき、汚泥減容・産廃代削減の貢献ができるよう努めます。
導入製品
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